BUMP OF CHICKENを聴いてくれ
愛するバンプについて書きました。
バンプとは
【BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)】
・Vo.Gt.藤原基央(ふじわらもとお)
・Gt.増川弘明(ますかわひろあき)
・Ba.直井由文(なおいよしふみ)
・Dr.升秀夫(ますひでお)
幼稚園の頃からの幼なじみだった4人で結成したバンド。バンド名は『弱者の反撃』という意味から。2016年2月に結成20周年を迎えた。
バンプとの出会い
最近またバンプを聴いています。僕がかれこれ15年以上大切にしているバンド、それがバンプです。
小学生の頃いつものように友達の家でゲームをしているとこれ見よーぜとそいつが一本のVHSを持ってきました。それが1stアルバムを出したばかりのバンプのライブ映像でした。
当時遊びといえばドッジボールかゲームぐらいしかなかった僕にとってザラザラの映像から伝わる観客の熱気やライブハウスの眩しい照明がすごく新鮮でした。たぶんその時の僕はめちゃくちゃ目がキラキラしていたんじゃないかと思います。
以来僕がそいつの家に遊びに行くたびバンプ見せてくれとねだるのでいつしかそのテープは擦り切れ、アンコールの「ガラスのブルース」のラストサビ前、最高の決めのタイミングでピッタリと映像が途切れてしまうようになりました。
中学生の頃にはフジくんになりたくて喋り方とか雰囲気を真似ようと鏡の前に立ってみたけど、当時野球部で坊主頭の僕は悲しいほどにかすってもいませんでした。
ただ、丁度その頃は僕が何か楽器を始めようと考えていた時期で、家に昔兄貴が使っていたでかいピアノがあったにも関わらず迷わずギターを選んだのは今でも完全にバンプの影響だと思っています。
バンプの魅力
ここしばらくあれやこれやといろんなジャンルの曲を聴いていたのでバンプから遠ざかってしまっていたんですが、カラオケにいった際同じくバンプ好きの友達が歌っていた「ベル」という曲聴いてからまたどハマりしてしまいました。
この曲はバンプが天体観測で売れるとボーカルのフジくんのもとへあまり面識のなかった人からもたくさん電話がかかってくるようになり、人間不信になりかけていた中、友達から一本の電話がかかってきたときのことを歌にした曲だそうです。
重い体を 最終列車に乗せて
揺れながらなぞる 今日の事
ホームに降りて 気付いた事は
無くした切符と 猫背の僕話したい事は 山程あるけど
なかなか言葉になっちゃくれないよ
話せたとしても 伝えられるのは
いつでも 本音の少し手前耳障りな電話のベル
「元気?」って たずねる 君の声僕の事なんか ひとつも知らないくせに
僕の事なんか 明日は 忘れるくせに
そのひとことが 温かかった
僕の事なんか 知らないくせに
その友達が天体観測のヒットには一切触れず、ただただ元気かと何気ない会話をしてくれたことがフジくんにとってかなり救いになったようです。
ちょっといい映像がなかったんで割愛しましたが曲は「Jupiter」という3rdアルバムに入っているのでぜひ聴いてみてください。僕は本人でもなく友達が歌ったこの曲を、カラオケボックスのディスプレイに映る歌詞を眺めながら聴いてたらじんわりきてしてしまいました。
もう一つ好きな曲を紹介します。
フジくんがさゆりさんという昔の恋人に送った「リリィ」という曲。
スポットライトの下 自分を叫び唄った
思う様に伝わらなくて その度にこぼれる弱音を
「今はマズい!」と慌てて その場は巧く隠して
真夜中 鍵かけた部屋 膨れたポケット 裏返すとホラ 出てくる弱音の数 1日分 想像つくかい?
ところが君は笑った 幸せそうに笑った
当然 僕は怒った 「真面目に聞けよ!」って怒鳴り散らした
それでも君は笑った 「かわいいヒトね」と言った
叫んでも 唄っても その一言には 勝てる気がしない
これ全然自分のことじゃないのに「わかるわかる。」って言いたくなりませんか。バンプはあちこちで歌詞がいいと言われていますが、自分の体験を元にしているからこそ聴く人に深く刺さるんじゃないかと思います。
心の支えとなる音楽
バンプの曲はすごく素直で自然体。ひとの弱さとか悩みとかそれと向き合う自分とかを曲にしたものばかりで音楽にすごく真摯に取り組んでいるのがわかります。僕はそんなバンプのメンバーを人として信頼しているからこそ15年もファンであり続けているんだと思います。
以前珍しくバンプの4人がテレビに出ていた時「子どもの頃に習ったような歌が、ある程度年をとってから凄く勇気になったり、支えになったりすることがある。そういう風に機能したらいいと思っていて…僕らの曲は主役じゃなくていいんです。『聞いてくれたあなたの人生の隅っこの方に置いといて』みたいな感じです」と語っていたのを聞いてやられました。まさに音楽そのものの価値がここにあるんじゃないかと思います。
僕の音楽の中心にはバンプへの憧れや共感があり、これまで人生のいろんなシーンを支えてくれました。最後に残るのは長く大切にしてきたもの。これからもバンプを聴いて頑張っていきたいと思っています。