ギターでピアソラを弾こう
前回書きましたが、今度演奏があるのでピアソラのブエノスアイレスの冬練習しています。ピアソラはめちゃくちゃかっこいいのでギター弾く人には絶賛おすすめしたい作曲家です。せっかくなのでちょっとご紹介など。
目次
アストル・ピアソラ
1921年3月11日にアルゼンチンのブエノスアイレス州でイタリア移民2世の子として生まれる。
小さい頃一家でニューヨークに引っ越すも、その後アルゼンチンに戻り、父のレストランでバンドネオンやハーモニカで演奏活動を行う。その頃ラジオで聴いた「エルビーノ・バルダーロ楽団」に感動してタンゴの音楽性を知る。
活動を続ける中でピアソラは既存のタンゴは退屈だと考えるようになり、タンゴという音楽に、クラシックやジャズの要素を取り込み、新しい音楽を創作する。エレキギターなどの楽器を取り入れて今までになかった新しいタンゴを創造したことからも「タンゴの革命児」とも呼ばれるようになる。
しかし、アストルのタンゴは、祖国で披露されたとたん、伝統あるタンゴを破壊したと痛烈な批判を受け、家族まで脅かされたり命まで狙われることすらあった。
しばらくして再度ニューヨークに移住し、1959年には父の死に捧げた代表作『アディオス・ノニーノ』を作曲。
その後は理想的な音楽編成を求めて数多くの楽団の結成・解体をくり返し、傑作の数々を残す。
これらピアソラの楽団に所属することはサッカー王国アルゼンチンでナショナルチームに所属することと同じほどの名誉だった。1992年、71歳の時ブエノスアイレスの病院にて死去。
おすすめの音源
とりあえずあんまり聴いたことない方はこれ聴きましょう。
レジーナ劇場のアストル・ピアソラ 1970
1971年にレジーナ劇場で演奏した時のライヴ録音盤でブエノスアイレスの四季やブエノスアイレス零時など代表曲が多く聴きやすいです。といっても聴いてみると、重く深くタンゴらしい演奏でピアソラの最高傑作とも言えるアルバムです。
僕も学生時代にブエノスアイレスの冬を弾いたときは毎日通学の往復2時間を狂ったようにリピートで聴き続けました。全然飽きない。
エル・タンゴ ~ピアソラへのオマージュ2
本人以外の演奏ならこれがおすすめです。
演奏者は映画無伴奏シャコンヌで演奏を担当したことでも有名なヴァイオリニスト、ギドン・クレーメル。さらにギタリストおなじみのアサド兄弟や3大プリマドンナと評された歌手ミルバも共演しています。まさに最強の布陣。
当然演奏力もすごいんですが、とにかく熱い演奏であっという間にアルゼンチンに連れて行ってくれます。ほんとおすすめ。
楽譜
さっきも出てきたアサド兄弟のお兄さんの方、セルジオ・アサドが編曲したブエノスアイレスの四季の楽譜です。めちゃくちゃかっこいいアレンジ。ぼくはまだ冬しか弾いたことありませんが相当難しいので弾いてみようって方は覚悟して臨んで下さい。
大萩康司さんもレコーディングしてました。ギター版はこちらぜひ聴いて下さい。