手が小さくてギターが弾けないと悩む前に知っておきたい5つのこと

手が小さくてもギターは弾ける

ギターは弾いてみたいけど、手が小さいとか、指が短いからなかなか始められないというご相談をよくいただきます。

今回はそんな皆さんの不安を解決すべく、そのあたりの疑問にお答えしていこうと思います。

そもそもギターにはフレットという仕切りで押さえる位置が分けられており、その4つ分が人差し指~小指の4本で届けばある程度の曲は弾けるようになります。ただしもちろん例外もあり、それ以上に広げたり、左手をずらす必要が出てくることもあります。

そのため今回は、

  • どのぐらいの手の大きさがあればギターが弾けるのか
  • どうしても届かない場合はどうするべきか
  • 指を開く方法は?

などを含む具体的な解決策について書いていきたいと思います。手の大きさでギターを弾けるか悩んでいる方は参考にしてみてください。

①手の大きさはどのぐらい?

では早速、具体的に手の大きさについてみていきましょう。まずは自分の手の大きさを客観視してもらうため、日本人の手の大きさの平均値を調べてみました。

(1)手の大きさの測り方

そもそも手の大きさ、指の長さというのはいくつかの測り方があります。

指長…各指の先端から付け根のしわまで
手長…一番長い指の先端から手首のしわまで

この二つの測り方の平均値を調べてみました。

(2)日本人の指の長さの平均値

以下のデータは2004年~2011年行った調査の結果に基づいたものです。

被験者:男性327名 女性203名 (18-64歳 計530名)

手長の平均値

デジタルヒューマン工学研究センター公開データより

指長の平均値

デジタルヒューマン工学研究センター公開データより

いかがでしょうか。

「自分では小さいと思ってたけど意外と平均ぐらいだった」とか、「今まで気にせずギターを弾いてたけど、人より小さい手で何とかできてたということに初めて気づいた」なんて方もいるかもしれません。

もし自分が平均より小さかった場合も、ギターには様々な技術があるので心配しないでください。

②ギターを弾くのに必要な手の大きさ

(1)ポジションという考え方

基本的なギターの押さえ方でどのぐらい指が届けば弾けるのかというのをもう少し具体的に見ていきましょう。

まず、合理的に左手を押さえるためにはポジションという考え方を理解する必要があります。とは言っても非常に簡単で、人差し指の位置を基準にし、そこから一つ右隣のフレットを中指で、その右隣は薬指で、その横は小指と各指の分担を決めそれに沿って押さえるという弾き方です。

例えば3ポジションの場合、人差し指が3フレットだったら中指で4フレット、薬指で5フレット、小指で6フレットで押さえます。

(2)4フレット以上にわたるフレーズを弾く場合

基本的にはこのポジションが崩れないように指使いを決めていくのですが、曲によっては4フレット以上にわたるフレーズも出てきます。その時はいくつかの選択肢があります。

あまり実用的ではない運指

五線上の1=人差し指 2=中指 3=薬指 4=小指

頑張れば届くかもしれませんが、無理に指を伸ばして4フレット分以上カバーするのは合理的ではありません。ミスの原因にもなってしまいます。

ポジション移動をする場合

途中でポジション移動をすることで2箇所のポジションを使います。最初の2音は7ポジション、次の2音は中指を10フレット、つまり9ポジションに移動しています。ただしフレーズの途中で移動すると途切れやすくなるなど難易度は少し上がります。

異弦同音をつかう場合

他の弦を使うことで1つのポジションで弾ききります。

ポジション以上の範囲を押さえることもなく、かつ移動も少ない運指が理想的です。このように弾くのが難しい場合は運指を自分のやりやすいよう変えてしまうこともできます。

(3)ギターで一番遠いのは1ポジション

弦楽器には同じ張力のものでは弦長が半分になると音程が1オクターブ高くなるという性質があり、それに基づいてフレットの位置が決められています。

そのためローポジションではフレット幅が広く、ハイポジションでは狭いという構造になっています。

つまり、一番広く押さえるのが大変なのは、1ポジションということになります。

(4)10cm指が開けば大人用ギターが押さえられる

平均的なギターの弦長は650mm程度ですが、その場合1ポジションの両端である1‐4フレットの幅は10cm程度です。

つまり、指を広げてみたときに10cm以上開ければ指の長さや手の大きさが平均と比べて小さかったとしてもギターを弾く分には問題ないということになります。

③指の開き方と左手の技術

(1)一番大きく開く指の形

次に開きやすい指の形についてです。

指は先ほどのように真横に広げてみるとそれほど開かないことがわかると思います。押さえる分にはバランスが良いものの、これでは1ポジションはぎりぎり、ポジション以上に指をストレッチする場合は届きません。

そんな時は指を縦に使ってみましょう。

指を縦に使うとかなり大きく開くことができます。フォームとしてはまっすぐ押さえることを基本にしつつも、必要に応じて指の角度を使い分けましょう。

(2)ギターを高めに構える

ギターの構え方は人それぞれこだわりがある部分ですが、指が届きにくい場合はネックの高めに構えてみましょう。

低めに構えた場合

高めに構えた場合

このようにネックを高めに設定することで縦に指が使いやすくなり左手が楽になるはずです。最近ではこういったフォームが人気になりつつありますが、立てすぎると右手が弾きにくくなる可能性があるので自分がやりやすいバランスを見つけましょう。

④どうしても届かないときの解決策

(1)運指を変える

上記のようにポジション移動や異弦同音を使うことで運指を変えましょう。

(2)アレンジを変える

曲はアレンジの仕方によって難易度がかなり変わります。

カポタストを使えば簡単にキーを変えることもできますし、その他一部の音を省いたり、使う音を変えることで弾きやすい運指に変えることは可能です。

ただし、前後関係は不自然になったり、ハーモニーを作るうえで重要な音を抜いてしまったりして曲の魅力を失わないよう注意しなくてはいけません。

(3)手は使うと大きくなる?

誰にでも言えることではないかもしれませんが、僕は左手のほうが大きいです。

実際の数字にしてみると特に小指は左手の方が5mm近くも長くなっています。

確実な要因はわかりませんが、日頃練習していてギターを押さえようと指を伸ばすうちに手も大きくなったのではないかと思っています。

⑤ギターの大きさと種類

(1)ギターの基本的なサイズ

クラシックギター・アコースティックギター

弦長は650mmのものが基本となっていますが、最近では640mmや630mmのものも出ています。

エレキギター

タイプによって弦長が異なります。

  • ロングスケール(ストラトキャスターなど)…648mm
  • ミディアムスケール(レスポールなど)…628mm
  • ショートスケール(ムスタングなど)…609mm

(2)小さいギターと使用時の注意

弦長の短いギターを使うときは注意すべき点が3つあります。

・音量が出しにくい

弦長が短くなると、弦の張りが弱くなるため音量も減少すると言われています。

・弦と弦の幅は変わらない

弦長が短くなっても弦同士の幅は変わらないため、フレットの縦横の比率が変わります。すると演奏時の感覚も変わるため、慣れてしまうと通常サイズが弾きにくく感じてしまう場合もあります。

・音程が不安定になりやすい

ギターは弦自体が伸びたり、巻きつけているペグに隙間があったりと様々な要因が音程に影響します。小さいギターは弦長が短い分、全体として受ける誤差の割合が大きくなります。

(3)小学校高学年からは大人用ギターで

小さい子だと子供用と大人用のどちらを買うべきかよくご相談頂きます。

体格にもよりますが、経験上小学校高学年~中学生ぐらいになると通常サイズのギターでも弾けるようになってきます。

お子様の場合、現時点で少々大きく感じてもギターのサイズによって多少弾き心地が変わるため、身体の成長を見越して大人用を選ぶ方がいい場合もあります。このあたりは個人差があり、非常に判断が難しいのでできるだけ詳しい方か専門家に相談してから決めるのをお勧めします。

⑥まとめ

結局音楽で大切なのは楽譜を完璧に演奏することではなく楽しんで弾くことだと思います。不安な方も多いようですが、大抵のことは技術や知識で解決できるはず。あまり手の大きさや指の長さに気を取られる必要はないかと思います。

それよりも一つずつ技術を学び、上達していくことで今までできなかったことができるようなり、達成感ややりがいを感じられるはずです。

諦めてしまう前にまずはチャレンジです。一緒に頑張りましょう。


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