KNA(クレモナ)のクラシックギター用ピックアップNG-1を買った

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クラシックギターは奏法が多彩で音もきれい、持ち運びもきく最高な楽器なんですが、唯一音の小ささが弱点なんですよね。他の楽器とアンサンブルをするときなんかは大抵音負けするので「あれ?ちゃんと弾いてる?」ってなるのがまじでつらい。

ということでいろいろ対策を考えたんですが、

  • エレガットは便利だが音が安っぽい
  • とはいえマイク録りだと音圧が物足りない
  • あと、取り付ける位置や当て方によっては弾きづらい
  • ピックアップでも楽器に負担がかかるのは嫌
  • 音もできる限り生音に忠実なやつがいい

そんな中いろいろ調べてたらこのNG-1というピックアップが出てきたので早速ポチりました。

目次

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クラシックギター用の画期的なピックアップNG-1

KNA(Kremona North America)は、ブルガリア発のメーカーでナチュラルな素材を用いたピックアップを開発しているみたいですね。その他のラインナップではウクレレ・バイオリン・ビオラ・チェロ用のピックアップもありました。

職人さんの高い技術力が評判だそうで期待が高まります。早速開封。

内容物

中身はめちゃくちゃシンプルです。

  • 本体
  • シールド
  • 説明書
  • メーカーのロゴが書かれたカードみたいなやつ

入ってるのはこの4つだけ。すっきりしてて、デザイン性も高いのがいいですね。シンプルイズベスト。

外観

外箱。

正面からみた図

ロゴがおしゃれ。塗装きれい。

横からみた図

薄くて折れそう

ipod touch6とサイズ比較。

ギターに装着する

では早速装着してみます。こちらのNG-1はブリッジの上に乗せ、弦で固定するという画期的なアイテム。弦を緩めてブリッジとの間に差し込みます。

できました。元々つけてたクリアトーンは使えなくなりましたがそれでも超楽。弦でがっしり固定されてるので演奏中の事故もなさそうだし、なによりちゃんと振動を拾ってくれそう。

表面に張り付けるタイプのピエゾピックアップもあって、僕も以前は他のメーカーの安いやつを使っていました。

これはこれでウクレレとかにも使えて便利ではあるんですが、ねりけしのような接着剤で表面板に直接貼り付けるので、楽器の塗装に悪いんじゃないかとだんだん不安になってきていました。あと張り付ける位置によって出力される音にムラがあるのでちょっと調整がめんどくさい。

その分これは安心です。チューニングしてセット完了しました。

小さく、色もナチュラルで目立たないのでいい感じ。

ギターに装着できたらシールドを挿していきます。こちらは3.5mmのミニプラグと6.35mmのシールド端子がセットになったもの。

正直こいつの実力は未知です。ちょっと素材が安っぽいので改善の余地ありそう。

あとケーブルの長さは約2.5Mです。アンプを近くに置いて弾くには長いし、ステージでDIとか使うには短いという微妙な長さ。1.5Mとかだと良かったかも。

音質チェック

それでは肝心の音の確認といきましょう。

今回使うアンプはFISHMANのLoudbox Artist Amplifier。アコースティック用としてめちゃくちゃ評価の高いアンプです。

せっかくなので動画を撮りました。簡単に装着時の生音の変化と、アンプ通した音の比較したものです。

結果として

  • 生音の劣化はそれなりにある
  • つけっぱなしにするのはちょっと厳しいかも
  • アンプ通してもエレガットみたいに音がブリブリしない
  • 音色に変化もきちんと表現してくれる
  • ノイズが少なくハウリングも起きにくい
  • 軽いのでつけてても弾きにくさは全く感じない

これつけると音に生気がなくなってしまい、大好きな彼女に振られた男子高校生みたいな情けない音を出すのでやはりアンプありきかなと思います。

ただ、装着のしやすさやノイズの少なさを考えると便利だし、クラシックギターらしい音をある程度残してくれたまま音量を底上げしてくれる貴重な存在であることは確か。コンパクトな環境での使い勝手は最高だと思います。

これからの課題

シールドのクオリティを上げたいです。音質はここでもうちょい何とかできそう。

純正が若干心許ないのでけっこう調べたんですが、

  • 3.5mm⇔6.35mmで音質が良さそうなのが全然出回ってない
  • エレキやアコギだとジョージエルスのシールドが最高だと思っている
  • でも変換プラグつけてやるのは楽器に傷がつきそう
  • あと重さで抜けそう
  • 端子の部分以外がラバーで覆われてるやつだと安心
  • 1.5Mと3Mの2本ほしい

という状況でして、なるべく高品質の3.5mmオーディオケーブルに劣化の少ない変換つけるか、自作するしかないのかなという感じです。誰か作れる人いたらぜひ依頼させてください。

まとめ

  • 手軽・便利・安心
  • シンプルで美しいデザイン
  • ピックアップとしてはお手頃価格
  • アンプ通した音は自然でノイズも少ない
  • 生音は多少音がぼやける
  • 薄すぎて耐久性がちょっと心配
  • ケーブルの長さと質がいまいち

という感じです。まだまだ試験期間ではありますが、飲食店でキッチンの換気扇の音がするところなどあと少しなんだけど微妙に音量が足りないという環境ではかなり使いやすそうです。

気合でごり押しするより、こういうの使って少し余裕をもって弾いた方が表現に幅が出るし、音楽の内容に集中できると思います。

ミュージシャンの悩みに寄り添い、問題解決に向けてこういうプロダクトが生まれていくのは最高ですね。クラシックギターの音量問題に悩まされている方はぜひ使ってみてください。

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この記事を書いた人

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • はじめまして。こちらの記事を読ましていただき、いくつかご質問さしていただきたいのです。
     当方もクラックギターを使っており、
    LR.なんたらというピックアップでエレガット化しております。
     しかし、おっしゃる通り、クラシックギターの音の小ささは本当に困っておりまして悩んでおりました。
     というのも、当方、スラム奏法+七弦というスタイルでして、時にエフェクターで歪ませたい時があるのです。
     しかし、現状では無理があります。

    こちらのピックアップは前から気にはなっていましたが、情報があまりないため手を出さなかったのです。

    ですので、これだけレビューをしているのを見さしていただき、更に詳しくお聞きしたく、コメントさしていただいています。

    質問は、
    ○スラム奏法の音をどれくらい拾ってくれるか(ギター自体の音量に比べて)

    ○どこまで、ハウリングせず、アンプの音量をあげれるか

    もしよろしければ教えていただきたいのです。

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